しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年6月9日(土)

自民案 全野党が批判

参院選挙制度改定 井上氏が表明

 参院各会派の幹事長らによる参院改革協議会が8日開かれ、自民党が前回提案した参院選挙制度改定案をめぐり議論が交わされました。

 同党案は、合区で擁立できない県の候補を比例区で救済できるよう、比例区の一部に「拘束名簿方式」を導入するほか、比例区と埼玉選挙区の定数増を盛り込んでいます。

 与党の公明党は「やむを得ない」としましたが、すべての野党から批判的意見が出されました。

 日本共産党の井上哲士参院幹事長は「日本の国会議員の数は人口比で国際的にも少なく、わが党は削減に反対してきた。民意を反映するために定数増は必要だ」と発言。「求められているのは前回の改定公選法付則に書き込まれた『抜本改革』だ。自民党案は今の制度の枠内での調整であり、拘束名簿方式は自民党の都合に合わせたものだ。『抜本改正』には程遠く賛同できない」と表明しました。

 各党の意見に対し自民党は「厳しい批判をいただいた」「ベストではないがベター(よりまし)な案だ」などと発言。吉田博美座長(自民党)は「厳しい意見も出たが1年後に選挙は迫っている。意見や批判を含め議長に報告したい」として、今後の議論の在り方については「議長の判断にゆだねる」との姿勢を示しました。


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