2018年6月8日(金)
「配備ありき」を批判
紙氏 イージス・アショア問題
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日本共産党の紙智子議員は1日の参院沖縄北方特別委員会で、政府が秋田県と山口県に配備するとしている陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」に関し、県や住民の声に耳を傾けない「配備ありき」の姿勢だと批判し、配備をやめるよう迫りました。
紙氏は、陸上自衛隊の新屋演習場(秋田市)の1キロ圏内に住宅や学校があり、住民から電磁波による人体への影響や「施設が攻撃対象にならないか」といった不安の声があるとして、認識をただしました。
山本朋広防衛副大臣は「地元に丁寧に説明していく」とする一方、「ミサイル防衛は喫緊の課題だ。可及的速やかな導入に取り組む」と述べました。
紙氏は「秋田県や山口県だけの問題ではない」と述べ、沖縄県名護市辺野古での新基地建設に言及。翁長雄志知事や「オール沖縄」の反対の声を無視して基地づくりを強行する政府の姿勢を批判し、「同じように強行するのか。住民の声を無視した配備はやめるべきだ」と主張しました。
また、ロシアのラブロフ外相がイージス・アショアは米国の弾道ミサイル防衛システムの一部だとして配備に懸念を示していることに触れ、「領土交渉の大きな妨げになる」とも指摘しました。