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2018年6月5日(火)

辺野古工事中止を

オール沖縄会議 防衛局に要請

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(写真)要請書を手渡す稲嶺前名護市長(右)と、受け取る中嶋局長=4日、沖縄県嘉手納町

 沖縄県名護市辺野古の新基地建設を許さない「オール沖縄会議」と、オール沖縄の国会議員でつくる「うりずんの会」は4日、沖縄防衛局を訪れ、中嶋浩一郎局長に、建設に向けた辺野古の海への土砂投入を強行せずに工事を中止し、県と協議するよう求めました。

 中嶋局長は「強行は当たらない」などと強弁。土砂投入や工事の中止に応じない姿勢を示しました。防衛局調達部の井上主勇部長は土砂投入の時期について「総合的に判断する」として答えませんでした。

 沖縄平和市民連絡会の北上田毅さんは、新基地建設の一環で、まもなく海を仕切ろうとしている護岸が下部しかできていないことを指摘。「これで土砂投入すれば、台風時等に高波が護岸を越えて土砂が流出する。周辺海域が汚濁する。絶対に土砂投入をやめよ」と訴えました。

 要請では他に、▽埋め立て区域にサンゴ類を残したまま土砂投入しないこと▽軟弱地盤の問題を放置して工事を強行しないこと▽新基地の周りの地形や構造物が米国防総省基準の高さ制限を超えているため計画の白紙撤回―を求めました。

 要請で指摘したこれらの問題について、防衛局側は、明確な回答をしませんでした。

 要請後の集会で、稲嶺進・前名護市長(オール沖縄会議共同代表)は「自信のなさ、後ろめたさの表れだ」と述べ、防衛局の対応を批判しました。


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