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2018年5月29日(火)

米海兵隊員が死亡事故

沖縄・名護 男性のバイクと衝突

 沖縄県名護市で27日、米海兵隊員が運転する自家乗用車がバイクに衝突し、バイクに乗っていた男性が死亡する事故がありました。県警名護署は、米軍キャンプ・ハンセン(金武町など)所属の米海兵隊伍長、マリシオ・アンブリズカマチョ容疑者(21)を、自動車運転処罰法違反(過失運転致死)容疑で逮捕しました。

 死亡した男性は沖縄市桃原の自営業、国吉哲也さん(45)。現場は同市天仁屋(てにや)の国道331号で、片側一車線の緩やかなカーブ。同日午後2時10分ごろ、名護市から東村に向かっていた容疑者の車が対向車線にはみだし、対向してきた国吉さんのバイクに衝突しました。

 国吉さんは、本島中部の病院に運ばれましたが、同日午後4時1分、搬送先の病院で亡くなりました。

容疑者、公務外か

 容疑者は自家用車に乗っていたので公務外と思われます。公務外の場合、被害補償は加害者との示談交渉で、解決できない場合は加害者の代わりに米政府が支払います。しかし補償額の少なさ、支払いの遅れが問題になっています。

 米側の支払い額が少なく、被害者側が損害賠償を求めて裁判を起こし、米側の提示額より高い損害賠償額が確定した場合、その差額を日本政府が支払う仕組みが、1996年のSACO(沖縄に関する特別行動委員会)合意に盛り込まれました。しかし、裁判を起こすこと自体が被害者側には高いハードルとなっています。


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