しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年5月15日(火)

各地で3000万人署名

2町村 目標突破

長野・栄村 訪問活動に力

“住民の4分の1”超え「終わりではない」

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 人口1899人(4月1日現在)の長野県栄村で、安倍9条改憲に反対する3000万人署名の到達が540人を超えました(5月1日)。

 署名に取り組んでいるのは「戦争反対・憲法を守る栄村実行委員会」。戦争法反対の運動が大きく広がった2015年7月に、栄村の農民組合、新日本婦人の会、九条の会、日本共産党の4団体で結成しました。

 3000万人署名の目標を、人口の4分の1に当たる500と決め、4月末までに目標を達成しようと訪問活動を強めてきました。

 転機になったのは4月21日の九条の会の例会。農繁期で参加はあまりよくありませんでしたが、「3000万人署名を持参してください」と連絡し、当日までに集まったのが320。

 4月末の4日間に集中した訪問行動と、各自が集めてあった署名を集約し、200人を超える署名を集めました。

 実行委員会代表委員の高橋彦芳さん(元栄村長)は、栄村議(無所属)の相澤博文さんを誘い、奥まった秋山郷を回りました。相澤さんが住民に声をかけ、高橋元村長が対話し、農作業中の人など50人から署名を集めました。元村長の訪問は、いつでもどこでも歓迎され、「お茶でも飲んでいって」と声をかけられます。

 署名集約を担った事務局の杉浦恵子さんは「目標を超えたから終わりではなく、まだ声をかけていないお宅もあるので、ぜひ署名を積み上げていきたい」と語ります。

 日本共産党村議の斉藤康夫さんは「情勢の激動の中、3000万人署名もぜひ成功させたい」と、忙しい農作業の合間を縫って署名の訪問活動を行い、党支部の仲間も激励しました。党支部の女性は「多くの村民が署名に参加することが大事」と語り、安倍改憲阻止のために「まだまだ署名を広げたい」と言います。

 「戦争反対・憲法を守る栄村実行委員会」は、15年7月と17年10月の2回、軽トラデモを実施。毎月19日には村役場近くでスタンディング宣伝を継続中です。19日のスタンディング後には、署名に取り組む予定です。

和歌山・日高町 宣伝重視

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 和歌山県日高町の「日高町平和を願う9条の会」は13日、「安倍9条改憲NO!3000万人署名」が、全国3000万人に見合う同町人口(7908人)の25%に対し113%の2235人(人口の28・26%)に達したと発表しました。引き続き、自主目標の3000人に向けて取り組みを進めています。

 同町の署名行動では宣伝を重視。音の出る宣伝とともにビラを3回((1)19氏の呼びかけと署名用紙(2)脅し合いの先には核戦争(3)核戦争の回避へ)新聞折り込みするなどして、町民に署名の意義を伝えてきました。

 また、住宅地図を用意してチェックを入れながら、すべての家庭を訪問し切ろうと奮闘。1月以降に訪問した家の71%が署名しました。同会の埋橋忠彦事務局長は「町民の中で『平和を守らなアカン』という声は大きいです。韓国のろうそく革命は、南北首脳会談などに結実しました。日本では、この3000万人署名が平和の力になります。さらに署名を進めます」と話しました。


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