しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年5月14日(月)

新基地建設中止せよ

赤嶺氏「本来許可すべきでない」

衆院安保委

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(写真)質問する赤嶺政賢議員=10日、衆院安保委

 日本共産党の赤嶺政賢議員は10日の衆院安全保障委員会で、沖縄県名護市辺野古の新基地周辺に高さ制限を超過する建造物が存在するにもかかわらず、日米間の協議で適用除外にして工事を強行している問題に関し、新基地建設は本来許可されるべきではないとして中止するよう求めました。

 同建設現場周辺には、高等専門学校や小学校など、米国防総省の統一施設基準に基づく高さ制限に抵触する建物があります。赤嶺氏は、民間空港には一定の高さを超える建物や樹木を規制する「制限表面」の基準が設けられていることに言及。基準を満たさないまま設置された空港や自衛隊の飛行場があるかただしました。

 国土交通省の久保田雅晴航空ネットワーク部長は、空港周辺の離陸着の安全確保のために同制限が設けられているとした上で「離着陸に支障を及ぼす状況で設置された事例はない」と述べました。

 赤嶺氏は、航空法の解説書で、空港設置の際には制限表面の告示や、公聴会の実施が義務付けられ、こうした手続きを欠いた設置許可は無効とされていることを紹介しました。

 赤嶺氏は、2005年に沖縄県や名護市の頭越しに新基地建設の場所が変更されたことで、高さ制限に関する問題が生じたと指摘。それにもかかわらず、地元自治体や住民に説明せず日米間の協議で基準を適用しないことにして新基地工事を強行しているとして「設置が許可されてはならない欠陥飛行場だ」と批判しました。


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