しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

2018年3月7日(水)

青年会議所が憎悪投稿でおわび

他団体への“誹謗中傷”認める

「赤旗」記事も対象

 日本青年会議所(JC、池田祥護会頭)が年初からインターネットのツイッター上に「宇予くん」というアカウントを立ち上げ、正体を隠したまま、改憲議論の推進をねらって人権侵害の右翼的な憎悪表現を繰り返し投稿していたことが批判を集めています。

 JCは2月27日に同アカウントを閉鎖。同28日にはホームページ上に「お詫(わ)び」を掲載するなど釈明に追われています。

 投稿は「中国は世界の嫌われ者。韓国は中国の舎弟。日本はこのバカ二国と国交断絶、もしくはミサイル爆撃したほうがいい」と民族差別や対立をあおる一方、「安倍首相、憲法改正に意欲的だと。頑張って欲しい」と安倍晋三首相の改憲路線を賛美しています。

 野党を「アホ3党」「救えないアホ」とし、市民団体の「安倍改憲NO!全国市民アクション」がすすめる3000万人署名を「水増し」「嘘(うそ)八百」と中傷しています。

 「しんぶん赤旗」の記事も繰り返し取り上げ、「バカな洗脳議員」、党員個人を「間違いなく狂ってる」と決めつけたほか、「しんぶん赤旗は読むと脳が壊れる新聞だ」と攻撃しています。

 JCは「お詫び」で、「当会が憲法改正論議をより充実させ、憲法改正への契機とすべく、国民レベルでの議論をツイッター上で巻き起こす目的で企画致しました」と事実関係を認めました。

 投稿は会議所の審査を経ずに担当者が流した個人的見解で「関係ない機関・団体その他への誹謗(ひぼう)中傷や品性を欠いた内容ばかりであり、当会の理念や運動の方向性とは著しく反する」と弁解しています。

 アカウントにJCの名前を明記せず「正体隠し」の投稿になったことについては「個人レベルでの議論が活性化しづらいとの考えから」個人からの発信にしたと説明。改憲をめざす「憲法事業」については「企画を白紙に戻し、再構築いたします」としています。

 本紙はJCに対して(1)投稿内容は事実に反する誤りと認めるか(2)中傷された当事者に謝罪しないのか(3)「憲法事業」はやめるべきではないか―の3点を問いただしました。

 JC規則審査会議の宇田川隼議長は「ホームページに書いたとおりだ」と答えました。


pageup