しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年2月23日(金)

きょうの潮流

 新聞のカラー面を指でちぎり、紙に貼って絵を描く「新聞ちぎり絵」。地域の新日本婦人の会が主催した体験会で初めて挑戦しました▼絵が苦手でも、読み終えた古新聞から味わいのある作品が仕上がるのが魅力。指先を使う作業は、脳への良い刺激になります。チラシを見て初めて参加した人が多く、おしゃべりをしながら楽しい時間を過ごしました▼近所には、1人暮らしの高齢者が増えています。国立社会保障・人口問題研究所の推計では、65歳以上で1人暮らしの人は、2040年に男性の20%、女性の25%にまで増える見込みです。家に閉じこもらず、人と会って交流することは、心身の健康のためにも大切です▼本紙日曜版の連載「この人に聞きたい」に登場中の生活評論家・吉沢久子さんは、100歳になった今も楽しく1人暮らしを続けています。読者の反響で多いのが、「人とのおつきあいは財産であり、元気のもと」という吉沢さんの言葉への共感です▼吉沢さんは1人で自立した暮らしを送りながら、人と丁寧につきあい、つながりを大切にしてきました。70代の男性読者は「団地住まいで、自治会に入っていても近所づきあいはない。まずは自分のできることから変えていきたい」と感想を寄せました▼自立した生活=人の力を借りないということではない。社会から孤立せず、人とつながり助け合える関係をもつことが不可欠です。個人の努力まかせにせず、孤独な人を放置しない地域の受け皿づくりも進めたいものです。


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