しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年2月6日(火)

名護市長選 稲嶺氏及ばず

「新基地反対 あきらめない」

当選は渡具知氏

 沖縄県名護市長選が4日投開票され、同市辺野古の新基地建設反対を訴え3選をめざした稲嶺進氏(72)=現、日本共産党、社民、社大、自由、民進推薦、立憲民主支持=は、1万6931票(得票率45・36%)を獲得しましたが、及びませんでした。当選は、自民、公明、維新推薦の前市議、渡具知武豊氏(56)=新=。(関連記事)

 選挙戦を通じ、稲嶺氏は「子どもたち、名護市の未来のためにも危険な飛行場は絶対にいらない」と訴え、市長権限の行使と、翁長雄志県知事との連携によって新基地を止めると力を込め、新基地受け入れが条件となる米軍再編交付金に頼らず市の予算を増やし、県内11市で初めての中学卒業まで子ども医療費無料化などを実現してきた実績を語りました。

 一方、渡具知氏陣営は、基地建設反対の民意が多数を占める中で、賛否が選挙に直結しないよう争点化を避ける「辺野古の『へ』の字も言わない」戦術を徹底し、企業・団体締め付けなど組織戦に総力を挙げました。

 結果を受けて稲嶺氏は、争点隠しの中で十分に訴えが届かなかったと述べながらも、新基地工事が全体の1%にも満たない状況にとどまっていることなどにふれ、「まだ、止めることはできる。あきらめる必要は絶対にない」と語りました。

 記者団から、稲嶺氏が基地問題を訴えすぎたのではと問われた翁長知事は「本当の名護市と沖縄北部の発展は、(新基地建設で)オスプレイが飛び交うようになるところに、観光産業が成り立つようなことはない」と述べ、将来発展のためには、新基地は不要との主張に間違いはないと強調しました。

 辺野古反対で前回、新基地推進の自民候補を推薦せず、自主投票に回った公明党も今回、渡具知氏を推薦。自民党国会議員100人以上が入るなど、安倍自公政権挙げた異常なテコ入れと組織動員を展開しました。

 稲嶺  進72現

 16931

当渡具知武豊56新

 20389

 (投票率76・92%)


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