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2018年1月13日(土)

きょうの潮流

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 明治維新から150年ばかりが年初から取り上げられていますが、今年は米騒動から100年です。米価の高騰に苦しむ庶民のたたかいは富山の女性たちから始まり、またたく間に全国にひろがりました▼1918年の米騒動は、それ以前からの労働者の運動と相まって「日本近代最大の民衆蜂起」といわれています。市民運動の原点とも評される国民的な立ち上がりは時の内閣を総辞職に追い込みました▼当時はロシア革命によって生まれたばかりのソビエト政権を転覆させるため、シベリアに出兵。新聞が権力に屈服していく転機となった言論弾圧の白虹(はっこう)事件も起き、日本は内外ともに大きく揺れた時期でした▼ふたたび軍靴が忍び寄り、戦後70年余の平和の礎が壊されようとしている今、100年の歩みをふり返り、そこからくみとることは多い。時の流れは過去から現在、そして未来へとつながっているからです▼劇団俳優座の正月公演「いつもいつも君を憶(おも)ふ」は、100年の時をひとつの家族から見つめます。戦争や震災によって、かたちを変えられていく家族。ほどけていく絆。ときどきの社会状況が日々の営みに色濃く映し出されます▼あと戻りや止めることはできない時の流れ。だからこそ、一瞬一瞬を大切にして生きる。人間は過ちをおかすけれど、それをくり返さないように努めることもできる。刻んできた時の何を、私たちは記憶し、受け継いでいくのか。劇から伝わるメッセージ。それは、人びとの日常から見えてきます。


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