2018年1月11日(木)
炎上米軍ヘリ 交代8年後
事故の危険 長期化
|
1981年から運用開始され、在沖縄米海兵隊の航空機で最も老朽化しているCH53E大型輸送ヘリの後継機・CH53Kへの機種交代が2026年以降になることが、米海兵隊がこのほど公表した「2018海兵航空計画」で明らかになりました。CH53Eは短期間に相次いで重大事故を起こしており、このまま配備が続けば、沖縄県をはじめ日本全国で長期にわたって事故の危険が続くことになります。
CH53Eは昨年10月に沖縄県東村高江の民間牧草地で炎上・大破し、12月には宜野湾市の普天間第二小学校の校庭に窓を落とす事故を起こしました。事故の背景として機体の老朽化が指摘されています。
「航空計画」によれば、海兵隊はCH53E143機を19年から順次、CH53Kに切り替えます。しかし、沖縄の普天間基地(宜野湾市)に配備されている部隊については、「2026年までに移行される」と明記されています。
普天間のCH53E部隊は主に、米カリフォルニア州のミラマー基地から8機単位で交代配備されていますが、同基地に配備されているCH53Eの機種交代は26年10月〜27年7月にかけて開始され、交代完了は29年ごろとなる計画が示されています。
また、名護市辺野古の新基地について、滑走路や格納庫などの建設工事が25年まで続くとの見通しを引き続き示しています。