2017年12月15日(金)
米軍ヘリ窓落下 翁長知事 政府に抗議
全米軍機総点検・飛行中止を
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沖縄県の翁長雄志知事は14日、前日に米海兵隊普天間基地(宜野湾市)所属のCH53E大型ヘリが普天間第二小学校の校庭に同機の窓を落下させた事故を受け、急きょ上京し、防衛省や外務省、在日米国大使館などを訪れて抗議し、CH53Eを含むすべての米軍機の緊急総点検の実施とその間の飛行中止などを求めました。
翁長知事が提出した抗議文は、オスプレイなど普天間基地所属の米軍機がこの1年間で墜落や緊急着陸などを何度も起こしていることについて「米軍の運用を最優先し、安全を軽視する姿勢が招いたものとも言え、県民の不安はこれまでになく高まっている」と指摘。住民の生命・財産を守ることを最優先に、政府の責任で普天間基地の緊急的な危険性除去を講じ、5年以内の運用停止を早急に実現するよう強く求めています。
防衛省で応対した山本朋広副大臣に対し、翁長知事は「沖縄で今日まで繰り返されるものに無関心で、米軍に抗議したからよくなるだろうということではもう収まらない。ただ単に米軍などに抗議しただけでは同じようなことが何十回も何百回も続くことになる」と抗議。日米地位協定などの抜本改正を要請しました。
山本副大臣は、「あってはならないことが起き、われわれとしても大変遺憾」と述べるにとどまりました。
抗議後、防衛省で記者団の取材に応じた翁長知事は、CH53Eヘリ以外の米軍機が飛行していることについて、「本当にとんでもない話だ」と怒りをあらわにしました。