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2017年12月12日(火)

きょうの潮流

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 「ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキ、ノーモア・ウォー、ノーモア・ヒバクシャ」。4年前に亡くなった山口仙二さんが被爆者として初めて国連で訴えたのは1982年でした▼焼けただれた顔や体をさらし、長崎での被爆体験を語り続けてきた山口さん。反核運動の先駆者にノーベル平和賞が贈られるのではという情報が流れたことも。しかし本人は、米国の原爆投下が問われるから被爆者に受賞はないと口にしていました▼国連演説から35年。ノーベル賞受賞の席で初めて被爆者が訴えました。広島で被爆したサーロー節子さん。かつて人類最悪のときを目撃した私は今年、核兵器禁止条約の採択という最良のときを目撃した。その光を、核兵器の終わりの始まりにしようと▼核大国の大使が欠席した授賞式。ICANのフィン事務局長は核兵器の終わりか、私たちの終わりか、どちらかを選ぶとき。死よりも生を選ぶ代表者として、核抑止力にしがみつく国ぐにの名を挙げて痛烈に批判しました▼唯一の戦争被爆国でありながら、核の傘に頼る「共犯者」だと見なされている日本政府。被爆者をはじめ、核兵器の廃絶をめざす人びとは口々に禁止条約への一刻も早い参加を求めています▼華やかな授賞式。長崎で被爆した母親からノーベル賞が平和を促進する賞だと教えられたというカズオ・イシグロさんは、受賞の栄誉を「人類の進歩への貢献」と表現しました。絶対悪が世界中からなくなる日こそ、人類が祝福に包まれるときです。


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