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2017年11月29日(水)

きょうの潮流

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 舞台は当時、欧州で最大の規模を誇ったワルシャワ動物園。園を営むジャビンスキ夫妻は動物に献身的な愛を注ぎ、笑顔で人々を迎え入れます。その平和な日常が突如暗転。ナチスによるポーランド侵攻です▼国はドイツ軍に支配され、ユダヤ人は次々とゲットー(強制居住区)へ連行。園の存続も危うくなるなか、夫妻はみずからの命を顧みず多くのユダヤ人を地下室にかくまう。実話をもとにした映画「ユダヤ人を救った動物園」です▼監督は、過去の同様の作品とは違う、新しい視点で描かれていると。ナチスの侵略とともに、世界史上最悪といわれるホロコースト(大量虐殺)。彼らの蛮行は今もさまざまな視点から映画化されています▼2000年ロンドンの法廷。世界が注目したユダヤ人歴史学者とホロコースト否定論者との対決を映し出した「否定と肯定」。歴史の事実をゆがめる偽りとのたたかいは、フェイクニュースがまん延する現在にも通じます▼先の2作品と同じく来月公開される「ヒトラーに屈しなかった国王」。ナチスに降伏を迫られたノルウェー国王の苦悩と重い決断とは。公開中の「永遠のジャンゴ」はロマ族の著名なジャズギター奏者がナチスに迫害される仲間を目の当たりにし、抑圧に抗していきます▼大事なのは間違いを犯したことを認識すること―。27日付の本紙文化欄で「否定と肯定」の原作者が語っていました。「国家が過ちを犯したと認識することは、むしろその国が称揚されることにつながると思う」


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