2017年11月21日(火)

「激しい怒り」国に抗議

沖縄　飲酒米兵事故で副知事

　沖縄県の富川盛武副知事は２０日、沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長と外務省の川田司沖縄担当大使を県庁に呼んで、米海兵隊員が飲酒運転で会社員を死なせた事故に抗議の申し入れを行いました。

　富川氏は「再三、再発防止、綱紀粛正を求めても繰り返される。激しい怒りを禁じ得ない」と抗議しました。

　事故について米軍は県警に「公務外に起きた」と通告。しかし、事故車は軍車両でした。富川氏が「公務外で公用車を運転とはどういうことか」と聞いても中嶋局長は「情報がない」としか答えられませんでした。

　富川氏が「飲んで帰ったのではなく、職場（キャンプ・キンザー）で飲酒して公用車を持ち出したのではないか。米軍の管理上の問題ではないか」と述べると、中嶋局長は「私もそう思う」と答えました。

　公務外事故の場合、補償が加害米兵の責任になり、十分な金額が支払われない、支払いに時間がかかるなどのケースが多くなっています。富川氏は「事件の背景を考えれば迅速な補償が求められる」と述べ、中嶋局長は「しっかり対応させていただきたい」と応じました。