2017年11月16日(木)
運搬車両また不適合
市民ら106人が告発
道路運送車両法の保安基準に適合しないダンプトラックが沖縄防衛局発注の辺野古新基地建設工事で砕石を運搬しているとして、市民ら106人が15日、沖縄県警察本部長に対し12台の車両所有者と運転手を告発しました。
市民らは、今年9月にゲート前で違法と思われる車両を撮影し、内閣府沖縄総合事務局に対応を求めました。総合事務局は、41台51件について道路運送車両法の保安基準に適合していないことを認め、所有者23人に是正を指示するはがきを送り、発注者である沖縄防衛局にも業者への指導を求めました。
この是正指示後も保安基準に適合していない車両の運行が続いており、市民らは再度、9月末から10月初旬に撮影。総合事務局は20台22件について問題を認め、車両所有者15人に是正を指示するはがきを送りました。
告発後、沖縄平和市民連絡会の北上田毅氏、松本啓太弁護士らが県庁で記者会見を行いました。
北上田氏は「北部訓練場ヘリパッド工事でも、総合事務局は業者と防衛局に注意を促しています。当時の稲田防衛大臣もこの問題で記者会見し、改善するよう指示したと弁明した。こういう経過があるのに、防衛局の工事で違法車両が今も使われている」と指摘しました。また、「ゲート前に座り込む市民を排除する一方で、違法車両を黙認する沖縄県警の責任も問われる」と語りました。