総選挙きょう投票

共闘勝利・党躍進で未来開こう

　安倍晋三政権の約５年に国民が審判を下す総選挙は投票日を迎えました。憲法をないがしろにし、国民の声に逆らい、国政を私物化してきた暴走・強権政治を終わらせる結果を突き付けられるかどうか。「自民・公明とその補完勢力」対「市民と野党の共闘」との対決構図が鋭い形で浮き彫りになるなか、安倍政権を追い詰める力が、「本気の共闘」にあることが鮮明になっています。共闘の立場を断固貫く日本共産党の役割と姿に期待と信頼が広がった選挙です。共闘勝利と日本共産党躍進で、安倍政治にかわる新しい政治を実現しようではありませんか。

政治を変える確かな力

　怒りの国民世論に追い込まれた安倍首相による「森友」「加計」疑惑隠しのための党略的な臨時国会の冒頭解散で始まった今回の総選挙―。希望の党の結成、野党第１党の民進党の希望の党への合流など情勢の激変がありましたが、「自公と補完勢力」ＶＳ「市民と野党の共闘」という対決構図は、ますますはっきりしています。９条改憲や安保法制＝戦争法を容認し、原発再稼働も認める希望の党の補完勢力ぶりは選挙の論戦のなかで、すっかりあらわになりました。自公や補完勢力に国民の願いを託せないことはもはや明らかです。

　安倍政治に立ち向かい、それにかわる政治の「受け皿」になることができるのは「市民と野党の共闘」です。２０１５年の戦争法反対の国民的なたたかいを通じて生まれ、憲法の平和主義、立憲主義、民主主義を守ることを原点に、２年間にわたって培われてきた共闘にこそ政治を変える本流があります。今度の総選挙で本気の共闘の威力を示し、自公と補完勢力を追い詰め、政治を国民の手に取り戻していくことが必要です。

　日本共産党は、安倍政権と文字通り正面からたたかってきました。戦争法など違憲立法の企てでも、「森友」「加計」疑惑追及でも、日本共産党の国会論戦は国民の運動と結び力を発揮しました。この党が伸びることが暴走政治を止める一番確かな力です。安倍政権の経済政策「アベノミクス」の転換を求め、「１％の富裕層と大企業のための政治から、９９％の国民のための政治」をきっぱり主張できるのは、企業・団体献金を一切受け取らず財界と腐れ縁がないからです。現行憲法の全条項を守ると綱領に明記している日本共産党は、改憲問題でも決してぶれません。

　今回の総選挙の際、民進党の希望の党への合流などで共闘が困難に直面するもとでも、日本共産党が共闘の旗を揺るがずに掲げ続けることができたのは、国民の切実な願いにもとづく一致点での共闘をなにより大切にする党だからです。日本共産党の躍進は決定的に重要です。