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2017年10月2日(月)

きょうの潮流

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 君らに1兆円あげるから、毎日100万円ずつ使ってください。さて何年で使い切りますか? 関西の大学でスポーツ法学を教える弁護士の辻口信良さんは毎年の講義始めに問いかけます▼ゼロの多さに戸惑う学生たち。ほとんどが正解に近づけません。「およそ3000年。縄文時代から毎日100万円を使っても使い切れない。それが1兆円」。そう伝えると学生は一様に驚くそうです▼話は国の予算に。たとえば今や5兆円を突破した軍事費。いかにそれが膨大か理解したところで、戦闘機1機分の100億円をぼくに託してくれたらと辻口さんは自分の計画を披露します。「スポーツを通じて平和のために使いたい」▼100億円あれば10万人の子どもに10万円を使える。それで行ったり招いたり、国境をこえた交流をつづけ、スポーツや文化体験を通して友好の灯をともす。とくに、ぎくしゃくしている東アジアの国々と▼今度の選挙の争点を、安倍首相は消費税の使いみちと北朝鮮対応の是非だとしています。しかし、甘言だけの大増税や貧困と格差をひろげる政策、圧力一辺倒の対応と、安心どころか不安が募るだけ。あの強硬なトランプ大統領の米国でさえ対話の道を探っているのに▼3年後の東京五輪をみすえて『“平和学”としてのスポーツ法入門』を著した辻口さん。平和には「守る平和」と「創る平和」があるといいます。「いま汗を流すべきは創る平和。安倍さんにはそれがない」。市民の側から発信する平和の創造です。


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