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2017年8月17日(木)

きょうの潮流

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 日中は高校野球で夜はプロ野球、合間に大リーグ。衛星放送も含めると、なんと野球中継の多いことか。高校野球を全試合流しているNHKの放送も十年一日のごとく続いています▼それを反映してか、最近のスポーツ報道は男性選手ばかり。野球以外にもサッカー、ゴルフ、相撲。短距離陣や競歩で日本男子が活躍した世界陸上もそうでした。数年前の調査では同時期のスポーツ中継の8、9割が男性の競技でした▼そんな中で女子の50キロ競歩が世界陸上で初めて実施されました。男子にはありましたが、これまで女子は20キロだけ。選手からの強い要望で取り入れられたといいます▼当初、男子と同じ参加標準記録を設けた国際陸連の対応のまずさで出場は7人。初代の優勝者に輝いたポルトガルのエンリケス選手(37)は「東京五輪に向けて練習する。五輪でも男子と同じように採用されればいい」と意欲を見せます▼女子のスポーツ参加が広がったといっても、スポーツメディアに内在するような男性中心主義は根強い。オリンピック憲章は「すべての個人はいかなる種類の差別も受けることなく…スポーツをする機会を与えられなければならない」と定めるのに、環境や地位をはじめ男女格差は歴然としています▼いま世界の競技スポーツは種目の平等とともに、男女混合の種目を増やし性差の境界をなくしていく流れに。性別にとらわれず、だれもがスポーツに親しめる社会づくり。それこそ東京五輪の目的であるスポーツ立国への道です。


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