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2017年8月3日(木)

きょうの潮流

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 軍事基地は基本的に外から敷地内が見えない構造になっています。どうすれば垣間見ることができるのか。知恵の絞りどころです▼今年6月、神奈川県の横須賀基地に所属する米海軍のイージス艦が民間のコンテナ船と衝突事故を起こしました。現在は乾ドックで応急修理を受けています。大破した艦体を近くで見たいと思い、民間のクルーズ船で海に出ました▼すると、出港からわずか数分後、修理中の2隻のイージス艦が目に入りました。1隻は6月に事故を起こした艦です。右舷に大きな穴が開き、骨組みがむき出しになっています。もう1隻は1月に横須賀港内で座礁事故を起こした艦です。この2隻のみじめな姿を見ると、横須賀の米艦隊は本当に「世界最強」なのか、疑問を持たざるをえません▼米CNN放送は、衝突事故調査の初期段階の評価として、イージス艦に過失があると報じました。そうであるなら、日本の領海内で起きた事故であり、日本の刑法が適用されるはずです▼しかし、公務中の事故の第1次裁判権は米側にあるとの日米地位協定の特権が壁になり、日本の捜査当局は乗組員の事情聴取や実況見分などに着手できていません。このままでは、イージス艦は本国に戻り、真相は闇の中です▼自衛隊南スーダン派遣部隊の日報隠ぺいについての特別防衛監察も、なぜ隠ぺいしたのか、稲田朋美前防衛相の関与はどうだったか、核心部分はいまだ闇の中。もどかしさを感じつつも軍事組織の不透明さに挑む日々です。


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