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2017年7月22日(土)

稲田氏を監察が聴取

「日報」問題 隠ぺい・辞任は否定

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 南スーダンPKO(国連平和維持活動)の「日報」隠ぺいを了承した疑惑が浮上している稲田朋美防衛相は21日午後、防衛省内の防衛監察本部が実施している特別防衛監察の聴取を約1時間受けたことを明らかにしました。

 特別防衛監察は制度上、稲田氏ら政務三役を調査の対象外としていますが、稲田氏が「日報」隠ぺいに関与していたと報道され、批判が高まっていることから、監察に応じることになった形です。

 ただ、特別防衛監察は稲田氏自身が指示したもの。「元検事長を長として現役の検事も参加する、独立性の高いものだ」と主張しますが、透明性の確保には疑問が残ります。

 稲田氏は同日午前の記者会見で、聴取には応じるものの、陸上自衛隊が廃棄したと説明しながら保管していた「日報」を非公表とすることを了承していたという疑惑については改めて否定し、「批判があることは承知しているがしっかりと自分自身のなすべきことをやっていきたい」と述べ、辞任する考えがないことも強調しました。菅義偉官房長官も21日の会見で、「大臣としてはしっかり仕事している」と擁護しました。

 監察結果の公表時期について稲田氏は「できるだけ早く公表したい」とする一方、「報道されている点に関する事実関係についても徹底的な調査が必要である」と強調。防衛省は28日にも結果を公表したい考えですが、時期がずれ込む可能性もあります。

 稲田氏は「日報を非公表とし隠ぺいすることを了承したこともなければ、日報のデータが陸自に保管されているとの報告を受けたこともなかった」と重ねて強調。陸自側がデータの保管を稲田氏に報告したとしていることとの食い違いを問われても、「防衛監察の中で事実関係が解明される」と繰り返しました。


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