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2017年6月14日(水)

きょうの潮流

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 上野動物園のジャイアントパンダが5年ぶりに出産したことが世間の話題になっています。新しい命の誕生は喜ばしい。ましてパンダは世界でも2000頭足らず。絶滅の恐れもあるのですから、ひとしおでしょう▼もっとも和歌山の「アドベンチャーワールド」で生まれた赤ちゃんはこれまで15頭。それ自体はもう珍しいことではないかもしれません。しかし、日本に初めてパンダがやってきたときの騒ぎは大変でした▼中国から贈られてきたカンカン、ランランをひと目見ようと、上野動物園は連日長蛇の列。公開時間が制限され、見学も入れ替え制に。ようやくたどり着いたと思ったら、人の頭しか見えなかったというほどの熱狂ぶりでした▼当時は謎に包まれ、幻の動物といわれていたパンダ。2頭は1972年の日中国交正常化を記念する「友好の象徴」でした。45周年にあたる今年は、日中の間でさまざまな交流事業が進められています▼日本の侵略戦争によって深く傷ついた両国の関係。いまや「友好の象徴」は根付きましたが、先の戦争に反省のない安倍政権のもとで冷え込みが続いています。戦争が断つのは国家の間だけではありません▼米軍の新基地建設が強行されている辺野古の埋め立て現場付近で貴重なサンゴ群落の生息が確認されました。多様な生きものを育むサンゴを、戦争に使う基地のために埋め殺すという愚の骨頂。命を祝福しあう国民と、日本をふたたび戦争に近づけようとする政権。それは決して相いれません。


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