2017年5月22日(月)
米軍降下訓練中止迫れ
沖縄・嘉手納 政府態度が横暴助長
井上議員
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日本共産党の井上哲士議員は18日の参院外交防衛委員会で、沖縄・嘉手納基地で米軍のパラシュート降下訓練が連続して強行されたことを批判し、訓練の中止を求めるよう迫りました。
防衛省は、96年の沖縄問題特別行動委員会(SACO)合意後に降下訓練が伊江島に移転されて以降、嘉手納基地で行われた訓練は今回も含め6回で、夜間訓練の実施は初めてと認めました。
井上氏は、2日に沖縄県議会が全会一致で抗議決議をあげたにもかかわらず、事前連絡すらなしに10日の訓練が行われたと指摘。稲田朋美防衛相が米側に「遺憾の意」を表明したことにふれ「米軍から謝罪はあったのか」とただしました。
稲田氏は「今後は日本側と密接に調整したいと回答があった」と答弁。井上氏は、謝罪も求めない通り一遍の「遺憾」表明にすぎないと批判しました。
米空軍のホームページ上の、嘉手納基地がパラシュート降下訓練に適しているとの記述を、沖縄防衛局が米側に削除を申し入れたにもかかわらず、削除されていないことも示し、「辺野古新基地建設を強行し、沖縄県民の声を無視する政府自身の態度が、米軍による民家上空の物資つり上げ訓練など米側の横暴を拡大・助長している」と厳しく批判しました。