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2017年5月15日(月)

きょうの潮流

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 大型連休のある日、ウグイスの鳴き声で目が覚めました。山の宿の寝床で聞いた「ホーホケキョ」。新緑に響きわたるさえずりに耳を澄ますと、鳴き方が微妙にちがいます▼もともと「ホ〜」と鳴くのはオスだけ。春はウグイスの繁殖期で、メスへの求愛や縄張りを主張するために。まだ幼かったり、冬の間は鳴かないので練習中だったり。さえずりにも上手、下手があるとか▼しかし、たとえ音程が外れていても一つの個性。その鳴き声が好みでときめくメスもいるといいます。みんなが同じだったら、かえって混乱するかもしれません。個性がつぶされ、性のちがいによる差別もなくならない人の世に比べれば、なんともうらやましい▼そんなことを思っていた頃に、ナイジェリアの作家チママンダ・ンゴズィ・アディーチェさんの講演をまとめた『男も女もみんなフェミニストでなきゃ』を読みました。19歳のときに奨学金をえて渡米した彼女は両国を往復しながら創作活動を続け、今や世界的に注目されている作家です▼「もっと対等な世界を。自分自身に誠実であることで、より幸せになる男性たちとより幸せになる女性たちの世界を」。講演は体験を語りながら、女と男が、人と人が、個人として対等に向き合い、支え合って生きていけたら、どんなにすてきかと呼びかけます▼歌手ビヨンセが曲にするなど世界中で聞かれ読まれた講演。ジェンダーの呪縛を断ち切り自由になろうよ、みんなが本当の自分でいられる社会をつくろうよと。


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