2017年5月12日(金)
“地域の病院守って”
岐阜県中津川市・長野県南木曽町の住民ら 厚労・総務省に要請
本村・島津氏同席
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岐阜県中津川市の医療をよくする会と長野県南木曽町の医療を守る会は11日、地域医療の充実と地域病院の医師確保を求めて厚生労働省と総務省に要請しました。日本共産党の本村伸子、島津幸広の両衆院議員と、藤野保史、高橋ちづ子両衆院議員秘書が同席。木下律子中津川市議、坂本満南木曽町議が参加しました。
中津川市は、県が策定した地域医療構想に基づき、国保坂下病院の一般病床を2018年度に廃止する中津川市新公立病院改革プランを決定しました。背景には深刻な医師不足や経営状況の悪化があります。隣接する長野県木曽郡の住民を含め病院利用者からは不安の声が上がっています。
要請書は、「住民が健康で文化的な生活を送るためには、命のとりでである坂下病院はどうしても必要な医療機関」と訴え、「一般病床を持った病院として存続できるよう、国の制度として地域病院における医師の持続的な確保の早急な対応を」と求めています。
厚労省、総務省の担当者は「改革プランは地域医療を安定的に提供できるよう策定を求めたもの。医師の偏在をなくすために議論している」などと述べました。
要請参加者は、「坂下病院は20分で行けるが、一般病床がなくなれば1時間以上かかる病院に行かなければならず、命に関わる問題。地域の声を聞いてほしい」「診療報酬削減など国の政策が医師確保を難しくしている。地方創生や地域包括ケアというが、命を守る地域の病院を守れなければ、地方は壊死(えし)してしまう」などと訴えました。