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2017年5月12日(金)

きょうの潮流

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 「〇〇を切る」「〇〇までに」。何らかの目標を達成しようとするとき、区切りのいい数字を挙げることがあります。ダイエットや貯金などで、実践している人が多いのではないでしょうか。100万円をためる、体重を60キロ以内に抑える…。そうした目標があれば日々の積み重ねの動機になります▼いま、42・195キロを走る男子フルマラソンで、とてつもないプロジェクトが進行しています。現在の世界記録は2時間2分57秒ですが、一気に「2時間切り」を達成しようというものです▼先日、スポーツ用品メーカーがオリンピックの金メダリストらを招き、「実験」を試みました。F1レースのコースを使い、30人ものペースメーカーが交代で前を走って風よけになる、特殊なシューズを使用する…。その結果、「2時間0分25秒」という記録が誕生しました▼当然ながら、通常のレースとは条件があまりにも異なるため、この記録は非公認ですが、人類の可能性を示したという点で大きな意義があります。目標の設定は前進への原動力になるのだとあらためて感じました▼「東京オリンピックの年である2020年までに憲法9条改正を実現する」。安倍晋三首相もこうした“目標”を設定した理由として、「一つの区切りをつければ責任が伴う」と述べています。やはり、改憲に向けた動機づけにしようという狙いです▼ただ、首相が期限を示し促すこと自体、憲法擁護義務に反します。この目標は立てること自体が許されないものです。


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