2017年5月3日(水)
ジュゴンの保護ただす
塩川氏 種の保存法改正案質問
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衆院環境委員会は4月25日、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)の改正案を全会一致で可決しました。採決に先立つ質疑で日本共産党の塩川鉄也議員は、ジュゴンなどの海洋生物の保護と沖縄県名護市辺野古で進められている米軍新基地建設問題について質問しました。
塩川氏は、ジュゴンは国内では沖縄県周辺に数頭しか確認されていないにもかかわらず、種の保存法に基づく国内希少野生動植物種に指定されていないと指摘。「ジュゴンは鳥獣保護法などによる個体の保護にとどまっている。種の保存法に基づく国内希少種への指定が必要ではないか」とただしたのに対し、環境省は「今後検討していきたい」と答えました。
塩川氏は「ジュゴンの保護と回復には国内希少種への指定だけでは不十分。保護増殖事業の実施や生息地等保護区の設定へ踏み出すべきだ」と主張。環境省は「保護増殖事業もセットで考えていきたい」と述べました。
塩川氏は、安倍政権が新基地建設工事を強行したことに抗議し、「基地建設工事で大量の石材や土砂が投入されれば元には戻れない。オール沖縄の声に応え、米軍新基地建設は中止すべきだ」と強く求めました。