2017年4月29日(土)
被害者は私だったかもしれない
元米兵による女性殺害1年
現場の献花台で 沖縄
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昨年4月に起きた元米海兵隊員による女性暴行殺害事件からちょうど1年となる28日、被害者の女性=当時(20)=の遺体が発見された沖縄県恩納村安富祖(あふそ)に設置された献花台には、花を手向けに来る人が絶えませんでした。
6回目の献花に訪れた名護市の女性(21)は被害者と高校の同級生。いま子育て真っ最中です。女性は「とても思いやりのある子だったから、生きていたらとてもいいお母さんになったと思う」と肩を落とします。
被害者が、うるま市の自宅を出てウオーキング中に連れ去られたことについて「だれでも巻き込まれ得る事件。被害者は私だったかもしれない。こんなことを繰り返さないよう、国を代表する人は真剣に考えて」と語りました。
うるま市在住で、被害者と同じ職場で働く男性(20)は「米軍基地に必ずしも反対ではない。けれどもこの事件で基地への規制ルールは徹底すべきだと思った。それでもだめなら、米軍撤退も必要だと考え始めている」と語りました。
この日までに、被害者の父親が報道陣にコメントを寄せました。
父親は「娘を思い供養する毎日です。1年になるのですが、娘への思いは何も変わりません」とつづり、米軍の事件・事故が相次ぐことに「沖縄に米軍基地があるがゆえに起こること。一日でも早い基地撤去を望みます。多くの県民の願いでもあるのですから」と訴えています。