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2017年4月26日(水)

きょうの潮流

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 やんばるの山々の新緑まぶしく、真っ赤なデイゴの花が咲き始める頃。沖縄はいま、うりずんと呼ばれる梅雨入り前のさわやかな季節です▼若葉がもえ、草花が彩りを増し、大地を潤す。豊かな自然の中で感じる生命の息吹。しかし72年前、沖縄はこの時期に躍動どころか、命が根こそぎ奪われていく惨禍を味わいました。太平洋戦争末期に日米両軍が激しくたたかった沖縄戦です▼4月1日、本島の中部に上陸した米軍に対して日本軍は住民を巻き込んだ徹底抗戦で臨みました。本土防衛の時間を稼ぐ「捨て石」として。3カ月にもわたった泥沼の地上戦は沖縄の人びとや自然を破壊し尽くしました▼あの痛ましい体験を決してくり返してはならない。平和への強い願いは戦後の沖縄の礎となってきました。ところが安倍政権は県民多数の反対の声を押し切り、辺野古の米軍新基地建設を強行。ついに美(ちゅ)ら海を埋め立て始めました▼護岸工事に着手した25日は沖縄戦で最も戦闘が激しかった場所の一つ、浦添の「前田高地」で攻防が開始された日です。ここで両軍は12日間に及ぶたたかいをくりひろげ、その後の首里陥落、南部彷徨(ほうこう)と住民の犠牲は日を追うごとにふくれ上がっていきました▼すべての命を奪う戦争につながる基地を新たにつくりながら、どこが「負担軽減になる」(菅官房長官)のか。沖縄にひろがる怒りと悲しみ、魂の叫び。その思いは連帯する全国でも。いまこそ平和をもとめる輪を大きく。合言葉の“あきらめない”を掲げて。


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