「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2017年4月24日(月)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 ♪光る光る東芝―。子どもの頃、テレビから流れるこの歌をよく耳にした覚えがあります。当時、松下電器の「明るいナショナル」に対抗してつくられたというイメージソングです▼東芝が家庭向けの白物家電の開拓者だった時代。提供のホームドラマには冷蔵庫や洗濯機、掃除機といった同社の家電用品があふれていました。国民的アニメ「サザエさん」のスポンサーも半世紀近く務め、広く社会に浸透してきました▼140年余の歴史をもつ老舗企業。創業者はからくり人形の仕掛けを次々に考案した田中久重です。和時計や蒸気機関車の模型をつくった発明家の久重は銀座に製作所を設立。のちに芝浦に移って東京電気と合併し、東京芝浦電気が発足しました▼日本を代表し、世界にも名が通る巨大企業グループとして成長してきた東芝。それがいま深刻な経営危機に陥っています。最大の要因は2006年に米原子力関連企業ウェスチングハウスを買収したことでした▼「安定した収益基盤」と原発建設にのめり込んでいった経営陣。しかし福島の原発事故後に状況は一変し、世界的に原発事業からの撤退が相次ぎました。にもかかわらず推進をあきらめず、巨額赤字を広げてきたのです▼東芝のOBは「地道にやってきたのに原子力におどらされた結果。原発に未来はない」と。私たちの生活とともに歩みながら悪魔のエネルギーに手を出し、信用を失った企業。その姿は政財界が一体となって進めてきた原発路線の末路をも示しています。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって