「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2017年4月20日(木)

築地の魅力語り合う

女将さん会シンポ 専門家3氏

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

写真

(写真)築地女将さん会主催のシンポジウムで発言するパネリストの(手前右から)森山、兼松、中沢の各氏=18日、東京・築地市場

 東京都築地市場(中央区)の仲卸業者でつくる「築地女将(おかみ)さん会」(山口タイ会長)が18日に同市場で開いたシンポジウムで、建築家の森山高至、兼松紘一郎の両氏と人類学者の中沢新一氏が築地市場の魅力を縦横に語り、豊洲新市場予定地(東京ガス豊洲工場跡地)への移転計画に反対を表明しました。

 コーディネーターの森山氏が築地市場などをスライドで紹介。豊洲新市場用地は幹線道路が横断しているため市場施設が三つの街区に分断され、非効率だと指摘。「もともとの計画のプログラムが間違っていたから、間違ったものができたとしか思えない」と語りました。

 中沢氏は、築地に魚河岸を移転する際には豊洲新市場施設とは違って、問屋や仲買い人の意見を聞き民主的に設計し、鉄道を市場に引き込むために扇状構造にしたことを紹介。「魚河岸は日本文化そのものだ。政治家や地上げ屋たちの思惑でこの文化を壊してはならない」「日本橋(魚市場)の伝統は築地に移ったが、(築地市場が)豊洲に移れば、それが遮断される」と強調しました。

 日本の代表的な近代建築を選定したドコモモジャパンのメンバーの兼松氏は、築地市場(1934年に完成)を100選に加えた冊子を紹介しました。鉄骨の構造体がむき出しになっている築地市場は「非常に魅力的で大切な建築」だと語りました。

 中沢氏は、建築家の伊東豊雄氏を築地市場に案内した際に、「ここは東京の聖地だね」と感想を述べたことを紹介。伊東氏の「私は築地市場の豊洲移転には反対です」「築地市場を使いながら改修していくことは十分に可能である」とのメッセージを読み上げました。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって