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2017年4月11日(火)

きょうの潮流

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 およそ700万年前にチンパンジーと分かれて一歩をふみだしたヒト。狩猟や採集を始め、小さな集団をつくって縄張りができます。それを守り、広げる集団間の争いが絶えない時代が長く続きました▼生物としてのヒトには「争う遺伝子」がある。だとしたら、人類はそれを抑えることができるのか。世界をめぐる最近の動きをみながら、理学博士、若原正己さんの著書『ヒトはなぜ争うのか』を読み返しました▼シリアで使われた猛毒の化学兵器、そのシリアをミサイル攻撃したトランプ米政権、北朝鮮の核実験と弾道ミサイル。やまないテロ…。罪のない市民や子どもの命まで奪う残虐な暴力の横行は世界全体を暗く覆っています▼一方で明るい未来を展望させる動きもあります。歴史上初めての核兵器禁止条約が誕生する道を切り開いた国連会議です。悪魔の兵器にしがみつく一握りの核保有国に対して立ち上がった各国の政府と市民社会。平和と進歩への歩みが躍動する姿は大きな希望となりました▼背を向けた日本政府の代表団と間違えられるほど会議で存在感を示した日本共産党の代表団。団長を務めた志位委員長は、いまや世界のすべての国ぐにが対等・平等の資格で、世界政治の主人公になる新しい時代が到来していると実感を込めました▼人間が他の動物と決定的に違うのは知性と理性だという若原さん。脳を発達させてヒトが人となり、社会をつくり、発現させてきた寛容と融和の精神。人類の未来は悲観したものではないと。


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