2017年4月8日(土)
シリアへの米軍の攻撃
「支持」表明は重大
笠井氏 事態悪化招くと批判
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日本共産党の笠井亮政策委員長は7日の記者会見で、安倍晋三首相が同日、米トランプ政権によるシリア攻撃に関し「米国政府の決意を日本政府は支持する」と表明したことについて、「きわめて重大だ」と批判しました。
笠井氏は、シリアにおける化学兵器使用は人道と国際法に違反する許されない行為だとした上で、「国連安保理の決議もないまま米国が一方的に攻撃を強行したことは、国連憲章と国際法に反する。それを日本政府、安倍首相が『支持する』としたのはきわめて重大だ」と強調しました。
米国の軍事攻撃はシリア内戦をさらに悪化させるものだとし、「日本政府自身も悪化させる側に立つことになる。そういう態度を直ちに改めるべきだ」と指摘しました。
笠井氏は、シリア情勢が複雑化し、「解決策がなかなか見えないなか、国際社会がさまざまな努力をしようという状況だ。そういう複雑な状況のシリアに外から一方的に攻撃することは、ますます悪化を助長する」と警告。
化学兵器使用について真相解明を行い、二度と使われないようにするために「国際社会が国連を中心に一致協力することが必要だ」と語り、日本政府が米国に抗議し、国際社会の努力に貢献していく必要があると強調しました。