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2017年4月8日(土)

きょうの潮流

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 「国民のみなさん、おやすみなさい。神のご加護を」。日本時間の7日昼前に流された、トランプ米大統領のシリア攻撃に関するテレビ演説に強い既視感を覚えました。2003年3月20日、当時のブッシュ大統領がイラク攻撃を宣言したテレビ演説の締めくくりと全く同じ。あの時も、放送は日本時間の昼前でした▼化学兵器は国際的に禁止された残虐兵器です。サリンと見られる神経ガスにシリアの子どもたちがもだえ苦しんでいる映像に、筆者も憤り、世界の無情を感じました▼イラクのフセイン政権による大量破壊兵器の保有はねつ造でした。今回も米側はシリアのアサド政権による化学兵器の保有・使用を断定する一方で、英仏とともに提案した国連安保理決議案の中で、国際的な真相究明を求めていました▼それなのに、米国が安保理決議もなく、一方的に他国を攻撃することが許されるのか。安保理決議もないまま先制攻撃に踏み切ったイラク戦争が、中東に暴力の連鎖を生み出し、過激組織ISを生み出すにいたった教訓から、何を学んだのでしょうか▼今回のシリア攻撃は、北朝鮮情勢にも大きな影響を与えると言われています。核・ミサイル開発を許さない強いメッセージになるとの見方の一方、与党幹部から「かえって核・ミサイル開発を加速させてしまう」との懸念も出ています▼しかし、安倍晋三首相は7日午後、ただちに米国のシリア攻撃支持を表明しました。米国のいかなる戦争も支持する。対米追随のきわみです。


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