2017年3月26日(日)
新業態、白タクと類似
山添氏、安全へ規制求める
観光代行運転
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日本共産党の山添拓議員は21日の参院消費者問題特別委員会で、レンタカー利用の旅行者に対して運転手を手配する「ジャスタビ」(本社・東京都新宿区)の業務形態について、白タク(違法な無許可タクシー)との類似性を指摘し、消費者行政として適切な規制を求めました。
ジャスタビの登録運転手が観光客の借りたレンタカーを運転し、8時間で1万円などの報酬を得る代行サービスについて、山添氏は省庁の所管を問うとともに「実態はレンタカーを用いた白タクに他ならない」と指摘。国土交通省の根本幸典大臣政務官は「国交省として監督責任はない」、経済産業省の前田泰宏大臣官房審議官は「(経産省は)規制権限は持たない」と答えました。
山添氏は、「どこも安全に責任を持たず、きわめて無責任だ。所管する国交省が安全性を担保し、監督すべきだ」と強調。タクシー運転手などが許可制であり、二種免許が必要である一方、ジャスタビ登録の運転手にそれらは不要で、過労運転を抑制するための兼業禁止の規制もなく、運転前のアルコール検査の義務付けもないことを批判しました。
山添氏が、「いのちにかかわる安全規制の強行突破は許されない。消費者行政として、このようなあり方を放置すべきではない」と迫ると、松本純消費者担当相は「実態を把握し、事業者勧告など消費者安全法上の権限が適切に行使される必要がある」と述べました。