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2017年3月23日(木)

きょうの潮流

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 日本共産党の第27回大会の来賓あいさつで、市民連合の中野晃一さんが「リスペクト(尊敬)の視点」とともに「より広げるためにはユーモアも」と、私たちの活動を励ましてくれました▼実際、党大会での代議員の発言は、ユーモアに満ちていました。近く発売の『前衛』の党大会臨時増刊号には、「(笑い)」を付した箇所が目につきます。そこには、野党と市民の共闘がすすむなか、草の根での予想を超えた反応、驚きへの明るい共感があります▼NHKのEテレで見たイラン系アメリカ人のコメディアン、マズ・ジョブラニさんのトークは、アメリカでも中東でも笑いの連続でした。同時テロ以後、中東系の人たちへの画一的な偏見を、体験を交えたユーモアで吹き飛ばしていました▼受けをねらったつもりが、自業自得の例も。内閣府の政務官が昨年、台風被害地を視察したさい長靴を持参せず職員に背負われて批判をあびました。その本人が先日、「その後、長靴業界はだいぶもうかったのでは」と述べ、辞任に追い込まれました▼ユーモアには、批判精神とともに庶民を思いやる温かさが必要です。ユーモアはいらだちを微笑に変える力もあります。社会を変える活動にも大いに取り入れたいもの▼哲学者ベルクソンは『笑い』(岩波文庫)という本で、分析にあたっての心構えを記しました。“笑いのなかに生きたものを見て、それがいかに軽いものでも尊敬の念をもって扱う”と。人への深いリスペクトがあってのユーモアといえそうです。


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