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2017年3月13日(月)

きょうの潮流

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 韓国の最高法規は当然ながら大韓民国憲法。国会の弾劾訴追を受け、憲法裁判所が10日、朴槿恵(パククネ)大統領を罷免しました。「国民の信任に反し、憲法守護の観点から容認できない」と▼弾劾への流れを決定付けたのは国民の大運動です。国民が不正義な政権の幕を引いたのは韓国史上3回目。1960年には李承晩(イスンマン)大統領を国外逃亡に追い込み、87年には全斗煥(チョンドゥファン)大統領に民主化を受け入れさせました▼多くの韓国人が誇らしげに語るのは、「権力は国民の意思に勝てない」。国民の大運動を快く思わない人々は、「韓国の最高法規は憲法ではない。『国民情緒法』だ」と苦々しげです▼1500を超える団体でつくり、毎週末に開かれた「ろうそく集会」を主催した共闘組織の代表は言います。「私たちは市民が自由に参加して楽しめる『広場』をつくっただけだ」。韓国で「広場民主主義」と呼ばれる自発的な市民運動です▼権力の独占、縁故主義、政経癒着―朴氏の違憲行為の背景としてさまざまな問題が挙げられています。金大中(キムデジュン)政権(1998〜2003年)で副首相を務めた李憲宰(イホンジェ)氏は「大統領を変えるだけでは、ろうそくの熱望は実現されない」と言います。「既得権がひしめく社会を大掃除して、新しい主役が活躍するのを手助けする政府ができてほしい」▼5月初旬に選ばれる次期大統領が、広場民主主義に示されたろうそくの熱望をどう実現させるのか。弾劾を求めてきた市民は「これからが始まりだ」と口をそろえます。


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