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2017年3月9日(木)

きょうの潮流

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 火を噴きながら上昇する4発の弾道ミサイル。満面の笑みを浮かべる最高指導者。朝鮮労働党の機関紙・労働新聞(電子版)に掲載された写真を見て、強い憤りと不快感に襲われました▼核兵器とミサイルで周辺国に脅しをかけて「強さ」を演出し、独裁体制を維持する。そうした見え透いた芝居のために、どれだけの人間が迷惑を被っているのか▼北朝鮮による弾道ミサイルの発射は昨年だけで約20回。1回あたりの打ち上げ費用は不明ですが、日本のH2ロケットの場合、約100億円です。食糧難にあえぐ北朝鮮の国民に相当な犠牲を強いていることは確実です▼北朝鮮が在日米軍基地への攻撃を示唆したことで、日本国民の平和と安定が脅かされていることも浮き彫りになりました。在日米軍基地の多くは、金網1枚で住宅地と接しています。弾道ミサイルの精度が上がったとはいえ、2〜3キロは「誤差」の範囲でしかありません▼自らの体制維持のために、他国に迷惑をかけることをいとわない。こうしたモラルハザード国家には冷静で道理ある姿勢でのぞむことが最も効果的です。中国を含む国際社会が一致して厳格な経済制裁を行うと同時に、外交交渉で非核化を迫る。そのためにも、27日から始まる核兵器禁止条約に関する国際会議が重要です▼気になるのは、北朝鮮脅威を口実にした軍拡や「敵基地攻撃能力」の保有を求める声です。「軍事対軍事」の発想では、危険な悪循環を深刻化させるだけ。北朝鮮と同じ水準でしかありません。


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