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2017年3月2日(木)

きょうの潮流

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 ふと気づけば道端に咲く花々が増えてきました。どこからか沈丁花の香りが漂い始め、菜の花が風に揺られています。草木が芽吹き、そこここで春の息吹を感じる弥生です▼移り変わる季節とともに、3月は年度替わりの時期です。慣れ親しんだ環境や場所からの旅立ち。就職や進学をはじめ、新しい暮らしの始まり。期待や不安が渦巻いている人も多いはず▼「保育園落ちた」。子どもの預け先が決まらない親たちが今年もまた切実な声を上げています。安倍政権は17年度末までに待機児童ゼロを掲げながらそれを放棄。国会で開いた集会では保育の受け皿を早急に増やすよう国や行政に求めています▼保育所探しに苦しむ働く親。就職先が決まったのに働き方に不安を隠せない若者。大学に受かったのに高い学費の工面に悩む学生。政治の姿勢が新生活に影を落としています▼新年度の政府予算案が衆院を通過しました。5年連続で過去最大を更新する総額97兆4500億円余の大型予算。しかし膨らんだ中身をみれば、軍備の拡張に手厚くする一方で、国民が安心して生活するために不可欠な施策には冷たくなるばかり▼海の向こうでもトランプ大統領が国防費の1割近い増額を要求しています。予算はその国の姿を映す鏡ともいわれます。財界人だった故・品川正治さんは、かつて財政も経済も人間の眼(め)でみて、人間の尊厳を守り発展させるためにあらねばならないと。人生の節目に希望をもって踏み出していく人の背を優しく押すためにも。


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