2017年2月28日(火)
奈良公園にホテル ノー
誘致計画問題でシンポ開く 大門議員ら参加
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名勝奈良公園の中に高級ホテルを誘致しようと奈良県が計画している問題で、奈良市革新懇と奈良歴史遺産市民ネットワークは26日、「奈良公園のねうちを語るシンポジウム」を奈良市内で行い、100人の参加者が熱心に討論しました。
上野邦一奈良女子大学名誉教授が基調講演し、「『奈良公園基本戦略』(2012年、奈良県)の基本方針に“世界に誇れる公園”を目指すと言っていますが、すでに世界に誇れる公園です」と述べ、文化、景観、自然、動物、植物、歴史的建築物など奈良公園の幅広い魅力を紹介。「かけがえのない宝を後世に受け継ごう」と呼びかけました。
あすか革新懇の藤森善正氏と、日本共産党の山村さちほ県議が発言。山村県議は、県による奈良公園の利活用整備の考え方とその問題点を指摘しました。
大門みきし参院議員は、文化庁から受けたレクチャーの内容を報告。都市公園に編入して開発を進めるやり方や、国土交通省の都市公園法改定の動きも注視して、地元の運動を大きくすることが無謀な開発を止める力になると発言しました。
参加者から「法の規制をねじ曲げて、高級ホテル建設は許せない」と発言が相次ぎ、奈良公園一帯のまちづくりを、住民や商店街をはじめとする県民、国民との協同で進めることを求めるアピールを確認しました。