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2017年2月25日(土)

きょうの潮流

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 はるか宇宙のかなた海に覆われた謎の惑星。知性をもつその海に人類は接触を試みるが、沈黙の海は人間の潜在意識を実像化する力をもっていた▼SF映画の名作といわれるタルコフスキー監督の「惑星ソラリス」です。未知なるものとの遭遇で極限状態に追い込まれた人間の内面を描きました。日本公開は40年前ですが、映像の美しさとともに今でも示唆に富んでいます▼これまで私たちは想像力を働かせ、地球外生命を映画や小説のなかで形にしてきました。しかし科学や天文技術が進んだ現在、第2の地球の発見は「あるか」ではなく、「いつか」であるという科学者もいます▼生物が住むのに適することを意味する「ハビタブル」。宇宙にも生命が誕生し、生存するのに適した領域「ハビタブルゾーン」があります。太陽系では地球がそれに当たりますが、系外にはハビタブル惑星が無数にあることがわかってきました▼地球に似た7個の惑星を見つけた―。科学誌『ネイチャー』の最新号に発表されました。40光年離れた恒星の周りにあって、その多くに生命に不可欠な水が存在する可能性があると。地球外生命の発見に向けてまた一歩前進です▼想像上の産物にすぎなかった知的生命体はいるのか。興味は尽きません。同時に、生命は惑星の一部です。私たち人類をはじめ、命を営む仕組みは地球という環境がはぐくんできたもの。それは深遠なる宇宙にあって唯一無二のものなのでしょう。それだけに、いとおしさがいっそう募ります。


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