2017年2月24日(金)
空中給油 陸地上空は大問題
大平議員指摘 「遠方海上」に矛盾
衆院予算分科会
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「米軍が瀬戸内海上空や中国地方の山間部で空中給油をおこなっていたのではないか」。日本共産党の大平喜信議員が22日の衆議院予算委員会の分科会で指摘しました。
昨年末、沖縄県沖で空中給油訓練をしていたオスプレイが墜落した事故を受けて、米軍と防衛省は「空中給油訓練は、陸地から遠く離れた海上でおこなっている」としていました。
大平氏は「動画投稿サイトの軍事専門チャンネルに、岩国基地所属のFA18ホーネットが瀬戸内海上空で空中給油を受けている動画がアップ(5月17日)されている」と指摘。「防衛省は米軍に問い合わせたはず。回答はあったのか」と迫りました。
稲田朋美防衛相は「瀬戸内海上空で空中給油を行ったかどうかは米軍の運用上、お答えできない。動画の信ぴょう性についても、米軍の公式サイトでないのでコメントする立場にないという回答を得ている」と答え、米軍の無謀な空中給油を否定しませんでした。
さらに大平氏は、昨年9月に放送されたNHKのローカルニュース番組のなかで、EA6Bブラウラーが空中給油を受けている写真(北広島町提供)が紹介されたことを示して、「訓練空域でもない瀬戸内海や広島県北の上空で、危険な空中給油をやっているのは大問題だ。ただちに米軍にやめるよう求めよ」と追及しました。