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2017年2月15日(水)

きょうの潮流

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 99歳で1人暮らしを続ける生活評論家の吉沢久子さん。前向きに日々を楽しむ生き方が共感を呼び、本紙日曜版に掲載中のエッセー「吉沢久子の四季折々」も好評です▼認知症の義母を介護した40年前、昼も夜もない生活に追い詰められました。人に助けを求め、少しでも1人になれる時間を確保したという吉沢さん。「自分を大事にしないと親を大事にすることはできない」と力を込めます▼頼れるもののない介護生活の負担は介護者に重くのしかかります。68歳の女性から届いた手紙には、自らも病気を抱えながら自宅で認知症の母親を介護する苦労と不安がびっしりつづられていました▼施設入所はできず、ようやく見つけたデイサービスでは叫ぶ、部屋を荒らすといった行為が続き「別の所を探してほしい」と通所を断られました。「介護保険があっても受けられるサービスがない。私が倒れたら一体どうなるのか。もう限界です」▼介護保険が始まって17年。「介護難民」や「介護離職」が絶えません。ある中小企業の経営者は「介護離職に加えて、子どもが保育園に入れない『保育離職』も深刻。政府は真剣に対策をとってほしい」と憤ります▼「1億総活躍」と繰り返し、「介護離職ゼロ、待機児童ゼロ」の受け皿整備を進めると胸を張る安倍首相。しかし実態は程遠く、国会で審議中の予算案には、さらなる改悪が盛り込まれています。国民一人ひとりが生き生きと輝ける社会につながる道へと、政府は今すぐ方向転換するべきです。


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