「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2017年2月3日(金)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 マレーシア航空が旧正月に合わせて制作したビデオがネット上で人気を呼んでいるといいます。「マレーシアの旧正月の面白さは、すべての民族が一緒に祝い合うことです」▼マレーシアは、多数を占めるマレー系のほか中国系、インド系などが住む多民族国家。旧正月は中国系住民の祝日ですが、ビデオには中国系以外の民族が次々に登場して、北京、広東、福建の各地方の中国語で新年のメッセージを伝えます▼その一つが、「世界のすべての人々が一つになり、みんなが楽しくなる新年を」。マレーシア航空が意図したかどうかは分かりませんが、トランプ米大統領の政策など主要国で強まる排外的な風潮への異議申し立てといえます▼約300の民族が共存するインドネシアをはじめ、東南アジア各国は世界有数の多民族国家。排外主義は国の存立を脅かします▼マレーシアの隣国シンガポールも中国系、マレー系、インド系などで構成される国。仏教、イスラム教、ヒンズー教が共存します。同国のシャンムガム内相兼法相が、トランプ米政権が進めるイスラム教徒敵視、移民排斥のような政策を「世界が直面している深刻な危険」と批判。「多数者と少数者が協力し合う努力、共に生きる場をつくる意思のある政府の努力」を呼び掛けました▼マレーシア航空のビデオを見た多くの人々が、ネット上にコメントを投稿しています。「完璧で明快なメッセージだ。多様性を大事にすることが、この国の最大の資産。これがマレーシア、本当のアジアだ」


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって