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2017年1月8日(日)

きょうの潮流

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 ひとたび火の付いた民心がよほど怖いのでしょう。韓国の憲法裁判所で始まった朴槿恵(パク クネ)大統領の弾劾裁判で、弁護人が驚くべき弁論を繰り広げました。大統領退陣を求めるろうそく集会は、“北朝鮮に追随する勢力が主導した”“大韓民国に対する宣戦布告”だと▼傍聴席からは失笑が漏れ、韓国各紙の社説は開いた口がふさがらないという論調です。「市民革命と呼ばれるろうそく集会に対する冒涜(ぼうとく)」「国家指導者でいられるどころか、正常な思考の持ち主なのか疑わしい」▼韓国の抗議集会で市民がろうそくを掲げるようになったのは、2002年からだといいます。女子中学生2人が在韓米軍車両にひき殺された事件への全国的な抗議運動です。同年末の選挙で「対等な韓米関係」を掲げた盧武鉉(ノ ムヒョン)大統領を誕生させる力にも▼権力欲を最優先する「ボス政治家」の政界支配を終わらせようとした盧氏に与党内も反発、国会は04年に政略的な大統領弾劾訴追を強行。このとき弾劾拒否の圧倒的な民心を示したのも、市民のろうそく集会でした▼盧氏の生家がある韓国南東部の村を昨年末に訪ねました。盧氏のシンボルカラーだった黄色の風車が飾られたガードレールが、村の奥まで続いています。突き当たりにあるのが盧氏のお墓。併設された記念館では、04年のろうそく集会の記録が上映中でした▼じっとスクリーンに見入っていたカップルが、手を握り合いながらささやきました。「世の中を変えているという実感があったよね」「いまの集会も同じだよ」


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