2017年1月4日(水)
政治変えられるあたたかな期待 共産党キャラバン10年
北海道十勝地方 宣伝、8万8749キロを走行
最低気温が氷点下10度以下にもなる北海道十勝地方。日本共産党十勝地区委員会は「安倍自公政権への怒りを街から農村から集め、市民と野党共闘の勝利と日本共産党躍進をかちとる年にしよう」とダッシュしています。(名越正治)
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雪の上を宣伝カーがゆるゆると進みます。“日本共産党の風を起こす”と2007年5月に始めた地区キャラバン宣伝。今年で10年を迎えます。
訴えに反響
12月20日には、佐々木とし子衆院道11区予定候補と佐藤耕平地区青年・学生運動委員会責任者(40)が、23日には15年の地方選で当選した5人の青年市議・町議が勢ぞろいし、サンタやトナカイにふんしてクリスマス宣伝をくり広げました。
「訴えを聞きつけて家から出てくる女性。寒いのに、足を止めてじっと聞いてくれる年配者。いく先々での市民のみなさんのまなざしや反応があたたかくて、すごく励まされます」と佐々木さん。
地区キャラバンは、07年の地方選で惜敗した候補が選挙結果と引き続き奮闘する決意を報告しようと始めたのがきっかけでした。
佐藤さんは「自分も40歳になりました。15年の中札内村議選でまた落ちましたけど、最初から参加してきた者として、日本共産党への期待はこの10年で大きくなっています」といいます。
「日本一寒い町」といわれる陸別町で、佐々木さんらに握手を求めてきた年金生活の男性(89)。「われわれのような底辺の者は、安倍さんのうそを見抜いている。テレビに共産党議員が出てくる回数が増えて、『頑張っているな』と近所でも話題になっている」
本別町の商店街で、訴えに耳を傾けていた女性(62)は「選挙の時は何度もお願いにくる候補者は多いけど、共産党は普段から顔を見せ、消費税や年金など演説がよくわかる。本物の政党ですね」と話しました。
「ぶれないところがいい」というのは池田町の北部、JA十勝高島の事務所前で宣伝に居合わせた男性(69)です。「TPP(環太平洋連携協定)では自民党のポスターにすっかりだまされたが、農協をつぶそうという自民党には、頭にきている。野党が力を合わせて、総選挙で安倍政権をひっくり返してほしい」
青年と交流
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街頭や地域で出会った青年たちとの交流を大切にしています。
昨年暮れには、「政治は変えられる」との日本共産党の姿や活動に共感した18歳の青年が「政治や社会のことをもっと学びたい」と入党しました。
9年8カ月続けてきた地区キャラバンは、5203カ所で訴え、走行距離は8万8749キロ。道内の海岸線を約30周した勘定です。
「よく『苦節10年』といわれますが、自分には喜びがいっぱいの10年でした。戦時中は飛行機乗りだったと話す90歳の男性が『戦争は絶対だめだ。共産党頑張れ』と手を握りしめました。戦争法廃止の訴えは、中高生たちの声援がすごい。暴走政治ストップへ私たちは走り続けます」。佐藤さんは意気込みます。