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2016年12月23日(金)

きょうの潮流

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 冬休みが始まる子どもたち。課題に追われる忙しい学校生活から離れ、好きなことをしてのんびり過ごしたいという子は多いでしょう▼心理臨床家の高垣忠一郎さんは「子どもの生活は高速道路を走っているようなもの。必死でついていこうとするストレスが心や体のゆがみとなって出てくる。立ち止まって充電するのが不登校」と話します▼最近話を聞いた30代の男性は、いじめが原因で小学4年生から中学卒業まで不登校でした。「親にも話せず昼間は図書館で過ごしていた僕を、図書館の人たちは見守ってくれました。もし『学校に行かないの?』と責められていたら居場所を失い、生きていられなかったかもしれない」という言葉が心に残りました▼子どもの権利条約でも認められる「休息の権利」。安心して自分のままでいられる場所でホッとできる時間を必要なだけ過ごしてこそ、先のことを考えられるものでしょう▼不登校対策を盛り込んだ「教育機会確保法」が国会で成立しました。学校への復帰を前提とした内容で、関係者からは「子どもと親をさらに追い詰める」と不安の声が出ています。日本共産党は反対し、不登校を生み続ける学校教育のあり方を改めることや、子どもにとって安全な居場所や人間関係を確保することが必要だと主張しました▼子どもが生き生きと通える学校をつくること、「不登校はダメ」と考えず自分らしい人生を歩むきっかけにできるような社会にすること―そんな努力こそが、おとなに求められます。


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