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2016年11月29日(火)

きょうの潮流

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 「カローシ」という言葉が国際語になって20年以上たちます。厚生労働省の「過労死白書」では、仕事が一因となった自殺は年間2000人を超えています▼昨年、過労自殺した広告代理店・電通の社員、高橋まつりさん(当時24歳)は、月に130時間以上残業させられていました。労使の協定でも上限70時間でしたが、それさえも大きく超えた実態が明らかになりました▼153年前のロンドンでは、日刊各紙で20歳の女性の「過度労働(オーバー・ワーク)による死」が報じられました。婦人服仕立所で26時間半も休まずに働いて病気になり、2日後に亡くなりました。皇太子妃の結婚祝賀舞踏会用の貴婦人たちのドレスを急いで仕上げるためでした。(『資本論』「労働日」)▼英国では1850年に10時間労働を世界で初めて法律で決めました。その適用を受けない産業部門での悲劇でした。日本の労働基準法は、1日8時間、週40時間を超えてはならないと規定しています。しかし、同法の別の規定によって、残業時間が青天井で可能となっています▼マルクスは、国際労働者協会(インタナショナル)が8時間労働を提案するときに強調しました。「労働者の健康と体力を回復するためにも、知的発達をとげ、社交や社会的・政治的活動にたずさわる可能性を保障するためにも、ぜひとも必要である」▼日本共産党は第27回党大会決議案で「8時間働けばふつうに暮らせる社会」を提起しています。残業時間の法的規制で長時間過密労働を解消するなど、本当の「働き方改革」を求めて。


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