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2016年11月4日(金)

きょうの潮流

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 禅語に「調身・調息・調心」という言葉があります。座禅を組むときによく使われますが、まず姿勢を調え、次に呼吸を調え、最後に心を調える。静かに座して身体と心を一体に▼この人の場合、座禅から学ぶものは何もなかったのか。安倍首相と座禅仲間の山本有二農水相です。自公が推し進めるTPPの批准をめぐり国民の不安と怒りが高まるなか、それを逆なでする暴言を重ねて批判を浴びています▼本紙が報じたように山本議員は昨年、地元の高知・須崎で開かれたJAまつりでTPPの撤回署名にサインしていました。署名の要求項目を確認していたというのですから、確信をもって署名したはず。担当大臣になったからと手のひらを返すようでは身も心もバラバラか▼強行採決をちらつかせて陳謝したかと思えば、今度は冗談だったと口にする。揚げ句の果てには利益誘導まで。大臣としての資格や資質はもちろん、あまりの分別のなさにあきれてしまいます▼与党はきょうにも衆院特別委員会での採決を狙っています。首相みずから国会で「自民党は結党以来、強行採決をしようと考えたことはない」といいながら。言行不一致や両舌はもはやこの党の体質なのでしょう▼食にかぎらず、TPPは米国や多国籍企業のもうけのために生活の全般にかかわる国の経済主権を壊すもの。それは国民を売り渡すことと同じです。だからこそ、列島中で幅ひろい反対の声が上がっているのです。それでもまた、数の横暴で押し切るつもりなのか。


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