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2016年10月29日(土)

きょうの潮流

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 「およそ人間がなしえた現象で、あのように途方もない力をもつものは、いままで起きたことがなかった」。1945年7月16日、人類史上初の核実験に立ち会った米陸軍准将の報告です▼第2次大戦中、ナチスの核兵器開発に焦った米国が中心となり、科学者や技術者を総動員し、膨大な資金を投じた原爆製造計画。広島・長崎への投下に至るまでのそれは、当初の本部があった場所から「マンハッタン計画」と呼ばれました▼解き放たれた悪魔の兵器。戦後も、他の国にひろがり、増えていくことを人類は止められませんでした。しかし、国際社会はいま、その流れを大きく変える歴史的な一歩を同じニューヨークのマンハッタンで踏み出しました▼国連総会で軍縮を取り扱う第1委員会。核兵器を法的に禁じる初めての条約の制定をめざす決議案を採択しました。核のない世界への扉を開いた圧倒的多数の笑顔。少数の核保有国の硬い表情。主流と逆流がくっきりと▼情けないのは、唯一の被爆国である日本政府の対応です。米国の核の傘に頼って反対した安倍政権に、世界から驚きや批判の声が上がっています。被爆者からは「新たな時代への一歩についていけない日本とは何なんだと」▼幕開けとなった核実験の直後、計画にかかわった多くの科学者は原爆の使用に反対する要請書を米大統領に送りました。想像を絶する破壊の時代に扉を開く責任を負わなければならない。いまそれは日本をはじめ、すべての核固執国に向けられています。


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